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注目される「食」「農」:学部や学科が各地で新設、ユネスコ無形文化遺産登録

2017/12/01

 国内の大学で来年以降、「食」や「農」に関する学部・学科の新設が相次ぐ。これを報じた日本農業新聞(12/1)によれば、20184月には全国の8大学で食物学、医療栄養学、獣医学などの学部・学科を新設。19年以降は、農学部や和食文化学科などの設置を構想する大学もある。背景には、農学部や「栄養」と付く学部の志願者数が増加していることや、「和食」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録され、食に対し世間の関心が高まったことなどがある。

 来春新設するのは、新潟食料農業大、甲南女子大医療栄養学部、吉備国際大農学部醸造学科などの8校。国内で珍しい食マネージメント学部を来春、滋賀県草津市に新設するのは立命館大で、入学定員は320人と大規模だ。食の経営・経済学をベースに、食関連の歴史学や文化人類学、栄養学や官能評価学などを総合的に学ぶ。11年から新学部の設置を模索。世界の食市場の拡大が予想されることや、産業界のニーズを受け設置に踏み切った。文学部に和食文化学科の設置を目指すのは京都府立大。ユネスコの無形文化遺産に登録され、海外でも注目が高まる「和食」文化を保護、伝承できる人材を育成する。194月予定で入学定員は30人を見込む。新設が相次ぐのは、農学部や「栄養」と付く学部の志願者数が増加していることが大きいという。

 

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