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明治大:カビのパワーで肉を“スピード熟成”、ベンチャーが新開発

2017/09/22

 明治大と炭火焼熟成肉専門店を運営するフードイズム(東京)は9月21日、人体に無害なカビを使って発酵熟成肉を短期間で製造できる技術を共同開発したと発表した。これを報じたSankeiBiz(9/21)によれば、両者がベンチャー企業を設立し、外食業者向けなどに製造販売する。養殖マグロで有名な近畿大に続く、食関連の大学発ベンチャーとして注目を集めそうだ。

 これまでの熟成肉は、製造する環境を整えた庫を作るのに約1年、さらにその庫で熟成させる期間に約100日を要し、肉が劣化・腐敗するリスクがあった。明治大農学部の村上周一郎准教授らは、熟成肉に欠かせない特別なカビの胞子を人為的にシートに付着させ、このシートで肉を巻くと、短期間で熟成を進行させ、かつ腐敗も防止できることを突き止めた。村上准教授らによると、日本でも初とされるこの製造技術「エイジングシート」(特許出願中)を活用することで、安定的に短期間で発酵熟成肉を供給できることが可能になったとしている。

 

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