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立命館大:びわこ・くさつキャンパス(BKC)の地下に7世紀末の遺跡

2017/05/03

 立命館大びわこ・くさつキャンパス(通称「BKC」)の陸上競技場「クインススタジアム」に、知る人ぞ知る扉がある。看板には「遺跡保存施設」の文字。階段を下りて競技場の地下へ進むと、最深部に「木瓜原(ぼけわら)遺跡」が広がる。これを報じた京都新聞(5/3)によれば、7世紀末~8世紀初頭に製鉄や製陶、釣り鐘の鋳造を行っていた複合生産遺跡で「古代のコンビナート」とも言われる。開学に先立って県教育委員会などが発掘調査し、製鉄炉など一部を保存した。

 キャンパス内に遺跡があるのは珍しいが、管理する同大学の出資会社「クレオテック」によると「学生も存在をほとんど知らない」という。昨年度は地元の小学生ら835人が見学に訪れた。遺跡名は周辺にボケの木が生い茂っていたことに由来する。「クインス」はボケの英語名で、花言葉は「先駆者」。全日本大学女子駅伝で史上初の5連覇を果たした陸上部の本拠であることも、縁を感じずにはいられない。

 

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