NETWORK NEWS

東海大:農学部関係者が再開を信じて片付け、家畜の世話

2016/05/15

 熊本地震で農学部の学生3人が犠牲となった熊本県南阿蘇村の東海大阿蘇キャンパス。施設も大きな被害を受け閉鎖されたままだが、再開を信じる関係者が片付けや家畜の世話を続けている、と時事通信(5/15)が報じた。それによれば、昨年3月から設備管理を担当する増田修一さん(45)は、4月16日未明の本震で自宅が全壊。現在は、知人を通じて紹介されたライダー向けの休憩所で生活しながら、毎日のように大学の片付けに通っている。

 勤務先の要請を受け、地震後に初めて訪れたのは5月2日。約1000人の学生で活気に満ちたキャンパスは一転して静まり返っていた。校舎の壁にはひびが入り、敷地の所々に地割れが走る。棚などが倒れ、物が散乱する研究室も多かった。「今できることを一生懸命やりたい」と、家畜に水をやるポンプの整備や、研究室の片付けを続ける。当初は少なかった教職員らも、20人余りに増えた。牛や豚などに被害はなく元気という。

 

一覧に戻る