NETWORK NEWS

厚労省方針:生活保護世帯の入学金など減額対象を除外

2016/05/13

 厚生労働省は5月13日、生活保護を受けている世帯の高校生が、奨学金から大学の受験料や入学金を支払う場合、生活保護費からその分を差し引く運用を改める方針を明らかにした、と毎日新聞(5/13)が報じた。同紙によれば、貧しい家庭に育った子の教育の機会を確保し、貧困の連鎖を防ぐ目的。近く通知を改正して自治体へ知らせる。

 同日の衆院厚労委員会で、古屋範子氏(公明)の質問に石井淳子社会・援護局長が答えた。生活保護世帯の高校生が奨学金をもらうと、法律に基づいて自治体の福祉事務所に届け出る。その際、大学の受験料や入学金、大学進学時の引っ越し代のために貯金すると収入とみなされ、保護費から減額されている。今後は、これらへ支出しても保護費は減額されなくなる。

 

一覧に戻る